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ロキ  ~人と蔑まれた神~

Loki | オーディンの息子にして、人の母を持つ。女神のように美しい容姿を持ちながら、この世界の全てを焦土へ変え得るほどの力を持つ炎の神。神と人間の狭間に生まれた半人の神。ハーフブリードと差別され育ったせいで、天界を嫌っており、アース神族至上主義のソーとは常にぶつかっている。皮肉屋であり、口が悪い。人間界に母親がいるが、記憶を消されておりロキのことは覚えていない。唯一無二の弟を可愛がっている。

 

ジークフリート  ~神と讃えられた人~

Siegfried | この物語、もう一人の主人公。人間界の英雄である。彼もロキと同じく半神半人ではあるが、人間界で育ったため「半分神だ!」と英雄視されて育つ。基本的に言葉遣いは丁寧だが、威嚇する時などは本性が出てしまう。冷静沈着で頭脳明晰。ロキやブリュンヒルデとは幼なじみである。人間を道具のように使う神々を快く思っていない。

 

ソー  ~天界に命を捧げた神~

Thor | 天界最強の雷神。オーディンの息子。純血の神である。アース神族至上主義であり、ハーフブリードや他の民族を嫌悪している。外見は燃えるような目と、赤髪を持つ。オーディンを過剰なまでに崇拝しており、アース神族の永遠を信じて疑わない。ロキとは常にいがみ合っている。

 

ブリュンヒルデ  ~死神と恐れられた女神~

Brunhild | アース神族。オーディンの娘。純血の神である。戦乙女ワルキューレと呼ばれ、人間界で死んだ英雄の魂をスカウトし、天界戦争の傭兵として使う。天界戦争が近づくにつれ、より多くの人(時には不要の人材まで)をスカウトするようになり、次第に人間達から「女神」ではなく「死神」と呼ばれるようになる。鎧に身をかためた美しき武神であり、言葉遣いも男勝り。

 

クケリ  ~炎を愛した氷の妖精~

Kukeri | 氷の国ニヴルヘイムの出身の妖精。神格はない。 故郷はアース神族によって滅ぼされている。現在はロキの付き人だが、ロキに対しては容赦ない。頭の回転が早く、天界顧問役のロキ相手に一歩も譲らない舌戦を繰り広げられる。礼儀正しいようで無礼。氷の能力を持っている。

 

アスク・エムブラ  ~美しき咎人(とがびと)~

Ask Embla | 巨人族の国ヨトゥンヘイム育ちではあるが、人間と妖精のハイブリッド。神格はない。父親がラインの乙女に恋をするという禁忌をやぶって生まれたのがアスク・エムブラ。その時の呪いで、生まれながらに触るものを全て腐らせる手を持つ。人間界を追われ、行く当てもなく彷徨っていたところを巨人族に拾われ、その類希な頭脳を買われ、巨人族の顧問および外交使節を担当している。

 

オーディン  ~アース神族の最高神~

Odin | 黄金の果実のおかげで若く美しい。アースガルズのヴァルハラという神殿に住んでいる。 性格は厳格、慈愛である。普段は冷静に話すオーディンだが、相手の無礼がすぎると無敵の槍をちらつかせ凄むあたりは、かつて戦場で活躍してきた豪腕を思わせる。 この世界全ての知恵を 手に入れる代償として、その片目を失っている。愛馬は八本足のスレイプニール。 天界はすでに滅び、現在は、散り散りになった 一族を捜す旅に出ており、人間界を放浪している。

  

[ その他の登場人物 ]

旅の老人

本作のストーリーテラー。 北欧神話に詳しく、同じ舟に乗船した見知らぬ娘に最終戦争ラグナロクのあらましを語ってきかせる。話し上手で、言葉遣いも詩的である。

 

旅の娘

「旅の老人」と同じ舟に乗船した娘 老人の語る物語に魅せられてゆく。言葉遣いは粗暴。

 

ロキの弟

異父兄弟であり、100%人間である。 病弱であり、ロキはたまに下界に下りては面倒をみているが、様々な掟のために十分な手当ができないでいる。

 

ヘル

冥界の女王。北欧神話で唯一死者を蘇らせることができるというが、「死は絶対的」と拒否。実際に人を蘇らせることはない。

 

巨人族

アース神族と長年戦い続けてきた。ソーからは「うどの大木」と見下されているが、実際は非常に狡猾である。

 

ドワーフの長

女好きのドワーフ。ラインの黄金が眠る水域へ行く為の水門を管理している。 食べること、飲むこと、そして女が好きという最低の人々。

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